台風と梅雨前線

最近1週間余りの空模様を見ていて感じたことを書きます。

梅雨時に台風が日本に近づいて来ることはさほど珍しいことではありません。

これまでも梅雨時に台風が近づいて来て、日本各地に大雨をもたらした例は幾つもあります。

ただ、これまで多く見られたのは、よほど強い勢力の台風でない限り、日本に上陸したり梅雨前線に近づくにつれ、次第に台風の形が崩れて温帯低気圧に変わっていくパターンでした。

ところが、先週日本にやって来た台風第3号は、長崎市付近に上陸した後の雨量レーダー画像を見ていると、九州山地を越えても台風の渦の形が崩れる気配がありませんでした。

首都圏でも激しい雨が降り出した4日夜遅くには、台風は伊豆半島の南を東に進んでいましたが、ひまわりの画像からはいまだに渦を巻いている様子がはっきりわかります。まるで自分が激しい鉛直対流を続けている熱帯低気圧であることを強く主張しているようにも見えます。

そしてこれに続いて起きた九州の豪雨災害。

これまでは、台風の前方(東側)で南から暖かく湿った空気が梅雨前線に向かって大量の水蒸気を供給して大雨を降らせるのが良く見られるパターンでした。そして台風が通過すると大抵梅雨が明けるという・・・

ところが今回のような台風通過の翌日に前線が活発化するというのは、私の知る限りでは初めてではないかと思います。もちろん台風が関連したことなのかどうかも、これから調査しないとわからないことかと思いますが、こうした悲しい災害が起こらないよう備えるためにも、今回の豪雨災害のメカニズムはできる限り押さえておきたいと思います。

広告を非表示にする